墨笑(ぼくしょう)を広める活動を続けている 関沢 智子さん 区内在住 61歳
自由な発想で創作楽しむ
○…墨を用いて、自由な発想で絵や文字を描く「墨笑」。長年師事する青木健さんが考案した創作スタイルだ。青木さんの勧めもあり、5年ほど前から地域に出向き墨笑を教える。8月21日からは、指導中の放課後等デイサービス事業所の子どもたちの作品がせやまる・ふれあい館に並ぶ。「多彩な文字や色で表現した力作を観て欲しい」
○…青木さんが設立し、下瀬谷中学校を拠点とする「墨笑友の会」に長女とともに約16年前から所属。当初は障がいのある娘をサポートする役割だったが、次第にのめり込むようになった。「上手い下手ではなく、自分の思いのままに表現することが魅力」だという。今は放課後デイや高齢者福祉施設のほか、区外の地域グループなどでも指導しており、「こんな発想があったなんて」と教えることが自身の刺激にもなっている。
○…生まれは東京で、瀬谷区には30年ほど前から暮らす。2人の子どもがおり、最近の趣味はゴルフ。「老後に主人と一緒に楽しめる趣味を」と10年ほど前に始めた。「スコア100切りを目指して頑張っています」と笑顔で話す。
○…「障がいがあるからと、諦めることは出来なかったんです」--。34歳の長女と歩んできた人生をそう振り返る。筆で字を書くことやダンスなど「好き」を見つけては、その可能性を伸ばしてきた。娘は青木さんを通じて出合った墨笑によって創作により打ち込むようになり、全国公募展での入選やアジア創造美術展の芸術賞受賞など活躍。小学生から地域の教室でダンスも続けており、「素晴らしい先生たちに出会えたから」と感謝の気持ちは尽きない。また、放課後デイでの墨笑指導を通じ、改めて子どもたちの持つ可能性の大きさを感じている。
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