瀬谷区の太極拳演武グループ「Acorn(エイコーン)」が、10月末に愛媛県で開催された高齢者によるスポーツ・文化の祭典「ねんりんピック」に参加した。太極拳としては区内初となる同大会出場を目指して結成されてから約4年。念願の舞台で、集大成の演武を披露した。
エイコーンは2019年、区内の太極拳クラブの一つ「瀬谷拳周会」のメンバーによって結成された。22年夏の「ねんりんピックかながわ」のリハーサル大会で"デビュー"。23年1月には県武術太極拳選手権大会に参加し、ねんりんピックの出場権を手にした。
今大会に向けては7月から本格始動。監督兼選手の長谷川あつみさん、庄司澄江さん、矢島美代子さん、谷内公美さん、菅原晶子さんに加えて、照屋美恵子さん(瀬谷拳周会)と石井加代子さん(三ツ境みんなの太極拳)の2人を新メンバーに臨んだ。
演武は「24式」と呼ばれる型を自由に組み合わせて行われる。エイコーンはこれまで「ロミオとジュリエット 愛のテーマ」などムーディーな曲を使用していたが、今回は「神々の詩」(姫神)を採用した。「インパクトのある曲。元気な雰囲気を打ち出したい」と長谷川さん。フォーメーションにもこだわり、隊列や選手一人一人の足の運びが揃うように練習を繰り返したという。
大舞台に立ち達成感
ねんりんピックには全国から54チームが出場。エイコーンは横浜市をイメージしたという水色の表演服でステージに臨んだ。演武では、練習を繰り返してきたフローリングではない大会仕様のじゅうたんの感覚に戸惑う部分もあったが、隊列を1列から2列に移行する動きなどを上手く決めることが出来たという。
審査は姿勢の正確さ、隊列や動作の一致などが評価対象。エイコーンは最終得点8・580で30位になった。「緊張したけれど、楽しもうと思って演武しました。無事に終わって一安心」と照屋さん。庄司さんは「動作の順番を間違えないよう集中しました」と振り返る。長谷川さんは「平均年齢70代のチームが上を目指しながら、大きな舞台に立つことが出来て良かった。自分たちの太極拳を見直すきっかけにもなりました」と手ごたえを話した。
エイコーンの今後の活動は未定だが、来年の区武術太極拳フェスティバルに出演する予定。
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