瀬谷区役所がこのほど、「こんにちは赤ちゃん訪問事業」に活用する外国人向けのカードを作成した。英語・中国語・ベトナム語の3種類があり、子育てについて区役所などに相談するきっかけにしたい考えだ。
生後4カ月までの赤ちゃんがいる家庭を対象とした同事業。助産師や保健師が健康状態などを確認する母子訪問と異なり、子育てに関する情報を発信することや、地域との交流を促すことなどが目的だ。具体的には相談窓口、支援拠点や公園といった利用・外出できる場所、イベントなどを紹介。災害時の避難場所や地域防災拠点なども伝えている。訪問員は市長から委任を受けた民生委員・児童委員、主任児童委員、子育て支援の経験者など。区内では33人が活動している。
カードは両面カラーで、区内に暮らしている外国人の国籍などを踏まえて、英語・中国語・ベトナム語の3種類が作られた。表面には各言語で、「わたしは市長の委任を受けた『こんにちは赤ちゃん訪問員です』などと書かれており、訪問意図や役割が伝わるようになっている。裏面では「よく泣く」「寝ない」といった子どもの様子、母乳・ミルク、予防接種など困ったことについて相談を呼びかけ。窓口に多言語対応の通訳タブレットがあることも説明されている。
カード作成の背景には、区内在住の外国人が増えていることがある。2023年時点では約2200人が暮らしており、5年間で30%増加。訪問員からも、「訪れた時に立場の説明が難しい」「日本語で書かれた配布物が多い」などの声が挙がっていた。
「困ったことや聞きたいことがあれば、まずは相談に来てください」と区こども家庭支援課の職員。また、「近隣に暮らしている外国の方が悩んでいる様子であれば、区役所を紹介してもらえれば」と地域住民にも協力を呼びかけている。
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