キクラゲ文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同) 瀬谷の生き物だより 170
中華料理に使われるキクラゲを、海藻やクラゲの仲間と思っている人はいないだろうか?漢字で「木耳」と書くように、広葉樹の枯れ枝や切り株から生えるキクラゲ科のキノコである。全体が淡褐色で、椀型〜皿型〜耳型で背面は短い毛で覆われる。
日本や中国、東南アジアで広く食用とされるが、ヨーロッパでは食べる人は少ないようだ。キリストを裏切ったユダが西洋トネリコの木で首をくくり、そこからキクラゲが生えたという伝承の為かも知れない。
市販品は背面の白毛が長いアラゲキクラゲである事が多いが、成分は同じでビタミンDや鉄分が多い。特筆すべきはコンニャクと1、2を争うほど食物繊維が多く、ダイエットや便秘解消に絶大な効果があることだ。
なお3月頃から白い綺麗なシロキクラゲが良く見られる。同じ仲間と勘違いするが、実は他の菌に寄生しているシロキクラゲ科のキノコである。キクラゲもアラゲキクラゲも、瀬谷市民の森や和泉川沿いの林で一年中見られるが、雑菌がついている事もあるので採取は控えた方が良いだろう。
|
|
|
|
|
|