神奈川県教育委員会がこのほど県立高校改革実施計画II期(案)を発表し、瀬谷高校と瀬谷西高校が2023年度に再編・統合される見通しとなった。瀬谷西高は21年度入学生の募集を停止。統合後は瀬谷高の校舎と敷地を使う。
計画案によると、両校は20年度から統合校設置に向けた準備に入る。瀬谷西高は21年度の入学生を募集しないため、同年度は2・3年生、翌22年度は3年生のみ在籍する。瀬谷西高にある県立三ツ境養護学校の分教室は、横浜緑園高校(泉区)に移設される予定。統合後は、両校が実践してきたキャリア教育の継続、地域に根差した教育、生徒個々の学習ニーズに応じた学力の向上などに取り組むとしている。
校名は未定。県教委によると、これまでの事例では、開校前年度に決まっている。瀬谷高1期生の鈴木敏裕さんは「思い入れ深い校名や校歌が変わることになれば寂しい。瀬谷西高校の卒業生も同じ気持ちだと思う」と話している。
全県で生徒数減少へ
県教委は16年度から27年度までを3期に分け、県立高校改革実施計画を推進。質の高い教育の充実、学校経営力の向上、再編・統合などに取り組んでいる。改革の背景には、生徒数の減少がある。瀬谷高や瀬谷西高を含む「横浜南西地域」の公立中学校卒業予定者数は、15年3月が1万5866人だったが、30年には1万3853人になると推計されている。全県でも30年までに約7000人減る見通しだ。
再編・統合は県内を5地域に分けて検討され、中学生の進路希望や高校タイプの地域バランス、生徒の通学利便性、校舎の状態などを基準に決められる。第II期計画案では、「横浜北東・川崎」と「中・県西」を除く3地域8校が対象となった。
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