瀬谷の生き物だより【108】 文:清水道夫(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同上)
元々観賞用に飼育されていた海外の鳥が種々の理由で逸出して野生化したものを「籠抜け鳥」と呼んでいる。その代表的なものの一種で、20年以上前から県内でも見られるようになった鳥がワカケホンセイインコである。
体長40cmの大型のインコの仲間で、全身黄緑色、嘴は赤、尾羽は長く、見るからに派手な色・形をしており南方系の鳥と判る。普段は集団で行動していることが多い。雄は首の周りに黒褐色の輪があること(これが名前の由来となっている)で雌と区別できる。「ギー」とか「ギャー」と聞こえる大きな鋭い声で鳴き、植物の種子や花、果実等を餌としており、餌台にも現れることもあるとか。
本来の生育地はインドやスリランカ等であるが、東京都内(目黒区大岡山)で最初の繁殖が確認され、緑が多く高木のある神宮外苑、新宿御苑等で増え、次第に生息地を周辺県に広げている。近隣では大和市の泉の森、深見神社、区内の日枝社等高木のある場所で見られる。
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