再開発計画が進められている瀬谷駅南口の第1地区で、今月7日から既存建物の解体工事が始まった。商業施設や区民文化センター、共同住宅などで構成される再開発ビルは今年の夏から工事が行われる予定で、2021年夏に完成する見通しだ。
再開発の施行区域は、相鉄線と環状4号線に隣接する約1ヘクタール。計画案によると、再開発ビルは地下1階、地上10階建て。1階にはスーパーやコンビニ、歩行者用デッキで駅舎とつながる2階には飲食店などが出店する予定だという。建物北側の3・4階は区民文化センターが入り、絵画や写真などを展示できるギャラリー、コンサートや演劇に利用できる音楽ルームなどが作られる。南側の3〜10階は144戸の共同住宅。また、バスやタクシーが停まる駅前広場(約3000平方メートル)も整備される。
区域内の既存建物の解体工事は今月から夏まで行われる。ビル工事は夏に始まる予定だ。
足かけ30年弱
再開発事業は1991年、「瀬谷駅南口街づくり協議会」が発足したことでスタートした。2010年に準備組合が設立され、15年に都市計画決定。16年には、市の認可を受けて「瀬谷駅南口第1地区市街地再開発組合」(川口安徳理事長)が立ち上がり、本格的に事業着手する体制が整った。
昨年12月には、再開発における地権者の権利内容などを定める権利変換計画が市から認可された。「準備組合の設立から8年4カ月。第一の目標としていた権利変換計画が地権者全員の合意のもと決定、認可されました」と、川口理事長は感慨深げに語る。21年夏の竣工に向けては、「区民の皆様が地元で楽しくお買い物できるような街にしたい。『ヨコハマの魅力ある西の玄関口』を目指し、これからは施設をしっかり造り上げていきます」と意気込んでいる。
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