瀬谷の生き物だより【110】 文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同上)
アオサギは、海岸、川、湖、池などの水辺で普通に観られる。飛びながら「グアー、ゴアー」などとしわがれた声で鳴く、体長93cm、翼を広げると160cmにもなる大型の留鳥で、国内には十数種類のサギが生息するがその中で最大である。知らない人は鶴と間違えることもある。
体色は雌雄同じで全体に灰色に見え、嘴は黄褐色、脚は灰褐色、前頸に黒い縦斑が数本、目の上から後頭にかけて黒い帯があり、成鳥ではその先端は冠羽となって靡(なび)いている。背、肩、胸には灰白色の飾り羽も見られる。
春先になると、成鳥は婚姻色と言って、目先、嘴、脚が赤みを帯びてくる。4〜6月の繁殖期には高い木に集団で営巣(コロニーと呼ばれている)し雛を育てる。餌は主に魚だが、蛙、ザリガニ、昆虫類、鳥の雛など色々である。
区内では、境川や和泉川に沿って飛んでいる姿、上瀬谷の農耕地や宮沢遊水池で採餌している姿などを見掛ける。時として池で釣人の近くで待って、釣り上げた魚のお裾分けに預かっている人慣れした鳥を見ることもある。
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