神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
瀬谷区版 公開:2019年3月21日 エリアトップへ

瀬谷の生き物だより【112】 文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同上)

公開:2019年3月21日

  • LINE
  • hatena
ツクシ(左)とスギナ
ツクシ(左)とスギナ

 暖かい春の日差しを浴びて草地の散歩を楽しんでいると、足元のあちこちにツクシ(土筆)が生えているのが見られる。

 ツクシはトクサ科のシダの仲間であるスギナの胞子茎で、そのスギナは日当たりの良い裸地などに生え広がる生活力の強い厄介な雑草である。畑地、土手、道端などに普通に生え、特に湿気の多い酸性の土壌を好んで生えるとのことである。地下茎を周囲に伸ばして広がり、節より芽を出す。早春にツクシ(胞子茎)が先ず貌を出し、次いでスギナ(栄養茎)が現れる。ツクシは先端の膨らんだ部分(胞子嚢)に胞子を作り、散布して枯れる。スギナは北海道から九州まで分布し、3月から寒い地方では5月頃まで伸び出してくる。

 春の風物詩として、ツクシはよく野を描く際のモチーフとなる。また「ままごとの飯もおさいも土筆かな 星野立子」と俳句にも詠まれているように、一昔前の子供達は草地でツクシを摘んで遊んだものだ。今でも春の山菜の一つとして人気があり、袴を取り除き湯がいて卵とじや佃煮にして食されているようだ。
 

瀬谷区版のコラム最新6

瀬谷の生き物だより 170

キクラゲ文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 170

3月21日

瀬谷の生き物だより 169

カイツブリ文:清水道夫(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 169

2月15日

瀬谷の生き物だより 168

ハラン文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)、宇佐美伸子(同)

瀬谷の生き物だより 168

1月18日

瀬谷の生き物だより 167

クロヤツシロラン文:山村卓也(瀬谷環境ネット)写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより 167

12月21日

瀬谷の生き物だより166

ピラカンサ文:清水道夫(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより166

11月16日

瀬谷の生き物だより165

ワレモコウ文:山村卓也(瀬谷環境ネット) 写真:中村多加夫(同)

瀬谷の生き物だより165

10月19日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 2月29日0:00更新

瀬谷区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook