瀬谷の生き物だより【113】
この季節、公園や和泉川を散歩していると道端や土手で2〜3mmの小さな淡い水色の花(ワスレナグサを小さくした花)を見かける。花弁は5枚で中心部が薄黄色、葉は1〜3cmの長楕円形で互生する。茎は数本が10〜30cmに伸び、その先端部分に左右交互に花を付けている。キュウリグサ(胡瓜草)である。茎や葉を揉むとキュウリの香りがし、名前の由来になった。ただ、山菜として食されることは無い様だ。
この花と同じ様な環境に咲き、花がよく似ているので間違える植物がある。ハナイバナ(葉内花)で、名前のごとく、葉と葉の間に一個ずつ小さな花を付ける。花の中心部の色がキュウリグサと異なり花弁と同じ淡い青紫色なので見分けがつく。
どちらもムラサキ科の草で、全国に分布、茎や葉には細かな毛が密生し、3〜5月に花を付ける。ハナイバナは春にこぼれた種が発芽し秋にも咲く事がある。キュウリグサとハナイバナの様に、似た野草の見分け方を覚えて「鼻高さん」になるのも楽しいのでは。
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