瀬谷の生き物だより【118】 ナミルリモンハナバチ文・写真:中村多加夫(瀬谷環境ネット)
2年前の9月、区内の和泉川沿いの貉窪公園で青い蜂を見た。生まれて初めて見る青い蜂に夢中になり、その後も見つけては写真を撮り続けた。今年も東山の水辺や同公園で見られ、3年連続で確認している。
この蜂の名はナミルリモンハナバチと言いミツバチの仲間で、幸せを呼ぶ青い蜂(ブルービー)として知られているが、国内でも生息地が限られている希少種である。
体長は11〜14mm、頭部と胸部の色は黒、腹部背板は光沢があり、それぞれに青緑色の毛からなる斑紋がある。翅は半透明の黒褐色である。生態については、情報が少なく不明な点が多いが、卵はコシブトハナバチ類の巣に産み付けられ、幼虫はその巣に蓄えられた花粉を食べて育つとされている。また、性質はミツバチ同様おとなしくこちらから危害を加えない限り攻撃されることはないと言われている。
今年は8月から見られ、10月まで見られると思われる。貉窪公園や、東山の水辺でキバナコスモスや、ミソハギ、キツネノマゴの花に来ているので、幸せを呼ぶ青い蜂を探してみてはいかが!
|
|
|
|
|
|