瀬谷区の医療・介護福祉事業所や在宅医療相談室など12団体で構成されている介護者支援団体「あく手の会」が、大切な人を亡くした人に向けてオリジナル冊子を作成・編集し、11月に発行した。3000部製作し、区役所や地域ケアプラザで配布されている。
冊子はA5サイズのカラー版で、表紙を含む16ページ構成。「大切な人とのお別れのあとに」と題され、亡くなった直後や悲しみから立ち直ろうとする時期の心と体の変化、心の回復に向けて必要なことなどについて記載されている。表紙を含むすべての挿絵は、同会に所属する介護相談センターひとはなの武村景子さんが担当した。武村さんは「本文内容からインスピレーションを受け、重くなり過ぎず、優しい気持ちになれるように水彩色鉛筆で絵を描きました」と話す。
1人で抱えないで
介護をしている人に寄り添い、支えることを目的に2016年に発足した同会。18年には、家族などを亡くした人がそれぞれの思いを話したり、聞く場を設けるなどの遺族支援にも注力しようと「詩音の会」を組織内で立ち上げた。年に1度はそれぞれの会の参加者が集う場として、合同の芋煮会を開いている。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響で集まることが出来ないため、コロナ禍でも形に残るものを作ろうと冊子製作に至ったという。あく手の会代表の渡邊匠さんは「ひとりで辛い気持ちを抱えず、誰かに話せる場があるということを知ってもらいたい。手に持ちやすいサイズなので、少しでも多くの方に読んでもらえたら」と語った。
冊子や活動などについての問い合わせは、介護相談センターひとはな【電話】045・364・1084、または瀬谷区在宅医療相談室【電話】045・520・3122。
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