「障がいのあるお子さんとそのご家族の写真展」が2月19日(月)から26日(月)まで、瀬谷区役所2階の区民ホールで開かれる。都筑区在住のフォトグラファー・後藤京子さんの撮影した写真が、被写体の家族からのメッセージとともに展示される。
写真展は瀬谷区福祉保健センターこども家庭支援課と、横浜市社会福祉協議会障害者支援センターの共催。同課によると、障がい児や家族に対する理解を啓発することが目的だ。
期間中は後藤さんが2018年頃から撮影してきた、ダウン症や知的・身体障害児と親などの写真を展示。昨年10月に区内で行われた撮影会で撮ったものもあり、合わせて約100点が並ぶ。
特徴の一つが家族のメッセージが添えられていること。「子どもが生まれた時の気持ちや社会に伝えたいことなどを書いてもらっています」と後藤さん。メッセージは一言だったり、長文だったりと様々だが、子どもや支援者に対する感謝の言葉が多いという。
後藤京子さんが撮影
自身も、9歳になる障がい児を育てている後藤さん。不安や心配を抱えながら育児していた頃、同じ境遇の母親たちとの交流を通じて、その笑顔の温かさや美しさに気づいたという。「ママが笑うと、子どもも笑うんです」--。カメラマンをしていた経験を活かし、「Loveフォトプロジェクト」と題した活動を17年末に始めた。
今は「愛、幸、命」を伝えるフォトグラファーとして、家族や障がい福祉施設などの依頼を受けて撮影。写真展も市内などで開いている。
「ご家族の楽しく温かな日常の空気感を伝えたい」と後藤さん。撮影の際は自身がパワーをもらうことも多く、「幸せな瞬間を撮ることで、私自身も幸せな気分になります」と笑顔を浮かべる。
19日に始まる写真展については「命の大切さやかけがえのない時間を、それぞれの価値観で感じ取ってもらえれば」と呼びかけている。「子どもたちの明るい姿やご家族の笑顔あふれる写真をぜひご覧ください」と話すのは主催者。10月の撮影会では、公募で集まった家族が緊張する場面もあったが、「とても素敵な瞬間」が写真に収められているという。
開催時間は午前9時〜午後5時(初日は正午開始/最終日は4時終了)。24日(土)は正午までで、23日(祝)と25日(日)は閉庁。問い合わせは同課【電話】045・367・5703、または障害者支援センター【電話】045・681・1211。
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