県内唯一の女子野球部=写真=を持つ横浜隼人中学高等学校。8月末に行われた18歳以下の全国大会「U18ユース選手権大会」に新チームで出場し、初優勝を掴んだ。挑戦を続ける同部のこの夏の躍進を追った。
軟式から硬式へ
同好会として始まった同部。初心者の集まりだったが2010年以降、全日本女子軟式野球選抜大会で3連覇を達成した。
軟式野球は中学生のチームが多く、練習相手も少ない。「高校生が毎回中学生の中でプレーしているという状況だった。硬式は彼女たちのためにもなる」(田村知佳教諭)として12年の秋、硬式への移行を決めた。
硬式はパワーが必要なため、個々の筋力を上げるトレーニングに重点を置いた。充分とは言えない環境の中、場所を見つけてはバットを振る練習などを繰り返し、力をつけてきた。
初挑戦で掴んだ初優勝
7月に行われた「全国高等学校女子硬式野球大会」でのベスト8後、2年生主体の新チームへ。初の全国大会で京都外大西高を10対0で制し、24チームの頂点に立った。「不安だったが、一人ひとり自分の役割を理解し、戦うことができた」と部長の廣田美結さん(2年)。田村教諭も「チームの売りの守備が良く、連携もできていた。一試合ずつ成長するのが分かった」と評価。「野球をするため、遠距離通学をしている部員もいる。今後も女子が野球に打ち込める環境を整えてあげたい」と話した。
同部は現在、「関東女子硬式野球ヴィーナスリーグ」に挑んでいる。
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