2010年度国際交流基金地球市民賞の受賞3団体が1月19日に決まり、県営いちょう団地で活動する、多文化まちづくり工房(早川秀樹代表)が選ばれた。授賞式は2月21日に国際文化会館(東京・港区)で行われる。
同基金が、地域の特色を活かした優れた国際文化交流を行う団体に85年から授賞しているもので、今年度は全国から推薦された70団体から3団体が受賞した。
早川代表は94年、中国残留孤児の支援団体を立ち上げ、日本語教室を開始。00年、同団地内で同工房を設立し、コミュニティハウスでの日本語教室や小中学校の補習をかねた学習サポートなどの多文化共生事業を実施。高校進学ガイダンスやサッカー、学校・地域への通訳派遣なども行う。
住民の高齢化が進む同団地で、外国籍の若者たちが地域の防災や祭りに関わることなどを目的に昨年8月、泉消防署と地域防災リーダー「TRYangels(トライエンジェルス)も結成。外国籍住民の居場所づくりや地域住民との交流のきっかけにつながっている。
同賞受賞は県内の団体では初めて。「狭い地域での活動なのに大きな賞をいただきありがたい。地域や消防、ボランティアあっての受賞。今後も楽しく暮らせるまちづくりを目指したい」と、早川代表は感想を話した。
■区内の日本語教室
09年9月の泉区外国籍区民ニーズ調査で、日本語を十分に理解できず日常生活に支障を感じている人が約4割とわかり、区は昨年10月から日本語教室を始めた。17歳〜50歳代後半までの12人が必要最低限の日本語能力を身につけようと学んでおり、会話や読み書きに注力している。いちょう、わをんの2団体も同団地内で日本語教室を行う。
泉区の外国人登録者数は10年12月末現在2638人。中国1063とベトナム786が多く、韓国・朝鮮176、フィリピン144、カンボジア139が100人以上となっている。
![]() 区役所が行う初心者向け教室
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