市民が地域の課題解決や魅力向上のために主体的に行う取り組みに対し助成する「ヨコハマ市民まち普請事業」で、このほど泉区のおはなしの風(森川美代子代表)の「みんなの絵本のおうち」に助成が決まった。
まち普請事業は「施設整備」に対する支援・助成を行うことで、地域にあったまちづくりを進めることが目的。応募団体は2段階のコンテストを経て、選考されると最大で500万円の助成が受けられる。今年度は12件の応募提案があり、この内5団体が二次コンテストに進出。最終的に「おはなしの風」を含む3団体への助成が決まった。
「おはなしの風」は、音楽を流しながら絵本の読み聞かせをする「コンサートリーディング」を行う団体。聞き手の年齢に関わらず、心に寄り添い、癒してくれる絵本の力を広めようと、小学校や子育て支援拠点などを中心に活動を続けて15年。2017年には和泉中央に常設スペースも開設している。
しかし、認知が広まるにつれ、現在の拠点は建物の2階で急な階段があることや入りづらさ等の課題が浮き彫りに。より多くの人に知ってもらうためにも区役所のそばで新しい「絵本のおうち」の建設を提案した。
新拠点は7月オープン予定で、場所は相鉄線いずみ中央駅の高架下に新設される建物内。施設内の絵本棚等はワークショップ等を開き、地域の力とともに完成させていく考え。完成後にはコンサートリーディング開催のほか、貸スペース、ランチ提供の場としても活用する予定。現在は23人のメンバーが集まり、安定的な運営に欠かせない体制が整うなど視界も良好。代表の森川さんは「地域の居場所を目指すのはもちろん、集った人々それぞれが希望やエネルギーを発信していける場所にしていきたい」と話した。
泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>