泉区の2020年度「個性ある区づくり推進費」(自主企画事業費)の予算案がこのほど発表された。総額は6区分で計9千560万円。都心へのアクセス向上が進む中、居住地としての魅力を広くアピールすることに重点。額田樹子区長に話を聞いた。
自主企画事業費は、地域性のある課題解決など、身近なニーズにきめ細かく対応するための予算。「魅力ある泉区づくり」「地域活動の広がるまちづくり」「安全・安心なまちづくり」「健康と福祉のまちづくり」「子育てしやすいまちづくり」「信頼される身近な区役所づくり」の6区分で構成されている。
「魅力ある泉区づくり」では、定住・転入促進が引き続き重要テーマだ。昨年、相鉄とJRの直通線が開通したが、22年度下期には東急線との直通も控えている。これまでも専用ウェブサイトやSNS、動画、パンフレットなどを作成し居住地としての認知アップに努めてきたが、今後は区内の不動産情報の発信にも力を入れる考え。開発が進んでいるゆめが丘地区では今後、大きな人口増加が見込まれているが「今はそれを計算に入れずに、15万5千人程度まで増やしたい」と目標を掲げている。
テーマは区民とともに
「地域活動の広がるまちづくり」では、今あるコミュニティの維持継続が課題となる。将来に目を向けたとき、新たな担い手づくりは急務のため、知識と経験が豊富なミドル・シニア層に加え、若い世代の地域参加を促していく。
また、外出機会や人との関わりを増やすことは、地域で暮らす上で健康寿命の延伸につながることから個々の可能性を後押しする情報提供と講座型のイベントを開く。
「安全・安心なまちづくり」では、震災・風水害対策に万全を期す。近年、自然災害が頻発し、激甚化も著しい。減災で最も大切とされる自助・共助の取り組みをサポートするため、自治会町内会の支援や研修会、出前講座などで正しい知識や技術の普及、連携体制の強化を図る。
このほか、和泉川では護岸改修が完了。散策ができるよう整備する。また、深谷通信所跡地では常設トイレの整備が進み利便性が向上する。
額田区長は「区民と一緒に作るがテーマ。分野を問わず、地域との連携強化や意見交換のために、地域に出向くミーティングも積極的に進めていきたい」と話した。
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