耐震補強を目的とした天井裏の工事のため、昨年4月から1年間休館していた泉公会堂。工事は2月に完了。現在は、音響や消防設備の点検、清掃など開館に向けた準備が進められている。
東日本大震災において、大規模空間を有する建築物の天井の脱落が多数発生。これを受け、横浜市では2015年に「公共建築物天井脱落対策事業計画」を策定。市民の安全確保や、災害時においての防災機能向上を目的に、市民利用施設などの特定天井の改修を順次進めてきた。
今回実施された同館の工事も、この計画に基づいたもの。天井裏は鉄骨の本数を増やすなどして、揺れにくい構造に改修。このほか、シャンデリアの撤去や、舞台の吊り物ワイヤーの交換、黒幕・綱場ロープの更新、緞帳のメンテナンス等を実施した。
座席も一新
また同館では、工事中に、約600席ある座席を新調。区の花「あやめ」を意識した鮮やかな色で、有事の避難に備え跳ね上げ式を導入。更に壁の塗り替えや、床の張り替え、照明がLEDライトに変更されるなど、講堂全体がより明るく生まれ変わった。
当初は施設見学会や開館を記念したテアトルフォンテとの合同イベント等を企画していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の状況を受け、中止・延期が決定している。佐藤智弘館長は「より安心安全になったが、皆さんの笑顔で埋まる日を心待ちにしております」と話した。
開館は4月の予定だが、今後の状況により変更になる可能性もあるという。
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