弥生台で地域の居場所づくりを提供している「コミュニティだんだん」(運営・NPO法人だんだんの樹)で、ウェブ会議システム「Zoom」を活用し、地元の大学生が自宅からリモートで子どもたちの学習支援ボランティアを行う動きが始まった。
リモート学習支援が行われているのは、同所で毎週水曜日の午後4時から開かれている小中学生向けの学習応援・子ども食堂。フェリス女学院大学(緑園)の学生がリモートで参加している。
「だんだん」では地域の高齢者のほかに、以前から同大学や看護学校の学生たちがボランティアで参加。子どもたちと近所の公園で一緒に遊んだり勉強を教えたりしていた。しかし新型コロナウイルス感染症の影響から大学が休校・オンライン講義を行う中で、学生ボランティアが活動に参加できない状況が続いていた。そこで同大学のボランティアセンターからオンラインでの活動の提案があり、今回の実施に至った。
7月22日の初日は、大学生3人が自宅から参加。絵本の読み聞かせや、子どもたちからの質問などに画面を通じて答えた。岡津小6年の女子児童は「楽しかった。また一緒に遊びたくなった」と笑顔で答えた。
今回半年ぶりにリモートで子どもたちに再会した国際交流学部3年の櫻井ひなよさんは「対面のほうがコミュニケーションを取りやすいが、以前話をした子の髪型が変わっていたり、リモートでも子どもたちの変化を感じることができた」と話す。
初めて子どもたちと交流した同学部2年の澤岻和乃さんは「オンラインでもコミュニケーションを取れてボランティアのイメージが理解できた。今後は画面共有機能などを活用したい」と感想を述べた。
フェリス女学院大学では前期授業のリモート実施に伴い、一定時間以上のオンラインでのボランティア活動を単位に認定。学生の参加の一助となっている。
接続に苦戦しながらも初のオンラインを終えた「だんだん」の丹羽喜代子マネージャーは「大学生は子どもたちにとっての身近なモデル」と交流再開を歓迎していた。
泉区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>