創作バレエの初公演を動画配信する 上野 京子さん 泉区内在住 55歳
自分らしく、自由に舞う
○…自身初となる創作バレエの公演。美術や演劇など芸術発表の場が減少している昨今「今こそ前向きに生きぬく力を発信したい」と今回の開催を決めた。会場として選んだのは鎌倉市の旧村上邸・鎌倉みらいラボ。同施設最大の特徴である「能舞台」の上でドビュッシーやショパンなどの名曲に合わせて自由に踊る新しい試みだ。当日は無観客で、後日、YouTube上で動画を公開する。
○…物心ついたころから触れてきたバレエ。長く大切に向き合っていきたいとこれまで趣味として活動を続けてきた。普段は看護師として地域医療に従事。新型コロナウイルスの影響で当初は現場も騒然。そんな中でレッスンをこなす忙しい毎日だったが「どちらも好きなことだから、大変なんて思ったことがないかも」とにこやか。
○…約5年前、レッスン中にアキレス腱を激しく損傷。医者からは「もうジャンプはできないかも」という厳しい宣告が。継続を悩んでいた矢先、家族からあがったのは「ケガしただけで辞めちゃうの?」という心強い一言。「衝撃を受けました。心に火が付いた感じ」。気持ちを切り替えリハビリをスタート。体への負担を考え、より自由に踊れる創作バレエに転身した。講師の厚い協力もあり再びジャンプも飛べるようになった。
○…最近のマイブームは、今回の公演の周知をきかっけに始めた「インスタグラム」。絵画やポスターなど、日々の生活のなかで心惹かれたものを撮影して投稿している。「やっぱりアートが好きだし、関わる全ての人との繋がりも大切にしたい。だからこそ自分にできることを」と公演準備に余念がない。今、舞台で踊ることに必ず意味があると信じて、今日も自分らしく歩み続ける。
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