和泉町の深谷通信所跡地中央広場で初めてとなる消防ヘリコプターの離着陸訓練が11月9日に実施された。市消防局および泉消防署・泉消防団が参加。傷病者をヘリから引き渡し・搬送する一連の行動を訓練した。
戦後米軍に接収され、2014年に返還された深谷通信所跡地は直径1Km、面積約77 ha。2018年に制定された同地の跡地利用基本計画では、大規模災害発生時のヘリ離着陸場としての運用が明記されている。今回の訓練はそれに則って、消防の航空隊と陸上支援部隊の連携向上を目的に実施された。
区役所では新型コロナウイルス対策として事前告知は行わず、参加者は連合自治会町内会長などに限定した。訓練開始を前にあいさつした泉区深谷通信所返還対策協議会の日並勇委員長は「今年は広場でのイベントが実施できなかったが、消防局から話を頂きヘリの訓練を行うこととにった。円形の広場は救助・援助活動には最適。ここが災害時の拠点となるのをこうして知ってもらうのはいい機会にもなる」と話した。
傷病者を搬送
訓練は大規模災害の発生により道路が寸断されたと想定し、ヘリコプターの機動力を使い緊急搬送が必要な傷病者の対応を行うもの。
午後2時30分ごろ、金沢区のヘリポートを飛び立った消防ヘリ「はまちどり2」の姿が深谷の上空に見えると、参加者からは歓声が。無事芝生部分に着陸すると、傷病者に見立てたダミー人形を救急隊がヘリへ搬送。わずか5分ほどでヘリは上空へ飛び立った。
続けて今度は傷病者を陸上に引き継ぐ想定で、再びヘリが着陸。先ほどとは反対にヘリから傷病者を降ろし、地上へと搬送。同地で行われた初のヘリ訓練だったが、天候にも恵まれ大きなトラブルもなく終了した。
偶然散歩中に通りかかったという女性ふたりは「びっくりしました。写真も撮れて貴重な経験になりました」と驚いた様子だった。
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