緑園都市の住民らによるまちの管理運営組織「緑園都市コミュニティ協会(RCA)」が、(一財)住宅生産振興財団などが主催する第16回住まいのまちなみコンクールで入賞した。米国の事例を参考にしたまちの管理・運営の取り組みなどが評価された。
この賞は魅力的な住まいの街並みを育む維持管理、運営などの活動に成果を上げている住民組織を表彰・支援するもの。RCAが受賞した「住まいのまちなみ賞」には、過去にも中区の山手地区などが選ばれている。発表は1月だが、表彰式は国土交通省のまちづくり月間に合わせ今年は7月に実施予定。
RCAは日本初の住民主体の街づくり組織として1987年に発足。1丁目から7丁目までの住民約5800世帯や地域内店舗、フェリス女学院大学などが会員に名を連ねる。
ボトムアップ型
緑園地域には他エリア同様連合自治会も存在する。自治会は行政の意向を受けて活動するトップダウンの組織なのに対し、RCAは緑園のまち全体を共有財産として捉え、住民自らが地域の資産価値向上をめざして管理・運営に当たるボトムアップ型なのが特徴。
大半が分譲で所有している住民が多いことから「まちの管理組合」の意味合いが強い。そのモデルとなったのが、米国の住宅地で取り入れられている「ホームオーナーズアソシエーション(HOA)」という仕組み。その先進事例であるニュージャージー州ラドバーンのまちづくり手法をモデルにしている。
今回の受賞に際しても、戸建てだけでなくマンションも率先して街並みづくりに参加するHOAの仕組みが30年以上に渡り持続している点などが大きな評価ポイントとなった。
具体的な活動としては組織内に5つの専門委員会と3つのプロジェクトを設立。緑園都市駅前の植栽による緑化推進や海外との国際交流、緑園西小学校統合後の跡地利用検討などを行う。
RCAの見瀬賢悟理事長は「活動が理解してもらえたことはうれしい。各委員会がボランティアで活動してきて成果を出した点を、住民の皆さんにも評価して頂ければ」と話した。
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