横浜市営地下鉄ブルーラインの立場駅前で、泉区内の地域作業所を利用する障害者が加工した食品やアクセサリーなど自主製品の定期販売会が4月から毎週月曜と水曜に始まった。時間は午前11時から午後1時30分まで。
販売を行うのは泉区障害自立支援協議会(自立協)に加盟する8つの地域作業所。各作業所が毎回交代で出店し、パン・クッキーなどの食品や手芸品・アクセサリーなどを販売する。
各地域作業所では利用者が作成した商品を販売し、その収益を利用者に工賃として還元している。自主製品の販路としては、泉区内では各事業所での販売のほか、区役所1階で各福祉施設や作業所が出張販売を行っている。一方で昨年度は新型コロナウイルスの感染拡大により地域のお祭りなどが相次いで中止に。ブースを出店していた作業所も多く、販売機会の減少に悩んでいた。
2年前から市と交渉
自立協では2年前から地域作業所の利用者に支払う工賃の水準向上を目的とした部会を発足。駅構内で地域作業所製品のバザーが行われている瀬谷区の例を参考に、市営地下鉄の駅構内を管理する横浜市と出店交渉を続けてきた。
立場駅構内ではもともと地元の農家や商店の団体「泉まちおこし本部」が地場野菜などの販売を行っており、区役所よりも多くの往来が見込める。市との交渉を担った自立協部会長の宮地俊太郎さん(和輪工房)は「駅構内への出店が地域の皆様に活動を知っていただくきっかけになれば」と話す。
4月7日には上飯田町で地域作業所「一天」を運営する「でっかいそら」がブースを出店。干し野菜やドライフルーツ、ヒノキの加工品やアクセサリーなどが店頭に並んだ。施設の利用者も店頭に立ち「いかがでしょうか」と通行人に呼びかけた。
でっかいそらで自主製品の管理業務を行う望月孝敏さんは「どの施設も外向けの販売がコロナ禍で減ってしまったので、2年前から進めていた取り組みだが今がまさにやるべきタイミングだった。どれだけ地域の方に知っていただけるかが今後の課題」と話した。
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