高齢者の自立支援に積極的に取り組む事業所を横浜市が認証・表彰する「みんなにやさしい介護のプロを目指す」プロジェクト。今年度の表彰事業所がこのほど発表され、泉区から株式会社NGUの生活維持向上倶楽部「扉」と株式会社ふるさとのデイサービスふるさと萩丸が表彰された。それぞれ、利用者に寄り添う独自の取り組みが高く評価された。
「みんなにやさしい介護のプロを目指す」プロジェクトは、2018年度にスタート。高齢者の生活の質の向上につながるような効果的な機能訓練などを実施している介護事業所の取り組みを評価し、他の事業所へも周知することで市内事業所全体のサービスの質の向上を図ることを目的としている。
今年度は地域密着型通所介護約540事業所と、認知症対応型通所介護約120事業所を対象に市が審査。利用者の自立を目指し「能力を引き出すケア」や「自らの意思で選択することを支援し、個人のニーズにあったケア」を行う41事業所を認証し、その中で特に優れた取り組みを行う12事業所を表彰した。
生活維持向上倶楽部「扉」
初年度から毎年表彰を受けている中田東の生活維持向上倶楽部「扉」。運営する(株)NGUの山出貴宏代表取締役は「自立支援が目的になっていることが多いが、『生活の営み』を継続できるようにすることが本来の目的のはず」とし、同所では機能訓練を生活動作の中に落とし込むことで機能低下予防に繋げている。利用者のやりたい意思を感じたら職員が声をかけてきっかけをつくり、できることを引き出すのが「扉」流。「表彰はメンバー(利用者)の能力と理念を理解して関わるパートナー(職員)、家族あってこそ。評価されて嬉しい」と山出代表。
デイサービスふるさと萩丸
和泉中央南のデイサービスふるさと萩丸には毎日10人ほどが通所し、歌や体操、飾りづくりなどを楽しんでいる。「その人がその人らしい笑顔で過ごせる場所」という理念のもと、「認知症であることにはとらわれず、できないことよりもできることに目を向けて、その人らしさを引き出せるように、利用者の好きなことにとことん付き合っている」と津田博志事業所長。初の表彰に「やっていることが間違っていないと実感できて安心した」。「デイサービスは自宅からの通所が基本。利用者だけでなく、家族にも笑顔で過ごしてもらえたら」と話した。
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