テレビ番組「笑点」司会の春風亭昇太さんや2008年のNHK紅白歌合戦に出場した歌手の木山裕策さんなど、有名人も多くステージに立ってきた横浜市泉区民文化センター「テアトルフォンテ」。
その楽屋の一室の中央にあるのが、何とも和の雰囲気漂う、かつ年季の入った椅子と机。「それ、味奈登庵から持ってきたものなんですよ」と話すのは、館長の浜野誠司さんだ。
味奈登庵(みなとあん)といえば、関内や横浜駅周辺を中心に横浜市内に16店舗あるそば店。ざるの上に高々と盛られた「富士山盛り」が有名だ。
その味奈登庵の椅子と机が、店舗のない泉区にやってきたのは2019年のこと。旧横浜市役所に隣接し、市の部局も入居していた関内中央ビル内の横浜市役所店が同年1月で閉店。その際、横浜市の財産として譲り受けた。
実は楽屋以外に、同館ホール入口のカフェスペースでも味奈登庵で使われた椅子と机が「第2の人生」を過ごしている。このカフェスペースでは公演中に飲食などを提供する構想があったものの、コロナ禍の現在はそれも叶わず。説明してくれた浜野館長は「リサイクル・リユースとしては、よい事例かもしれません。ちょっと味奈登庵が食べたくなってきたので、近々、関内へ食べに行ってきます」と話した。
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