住み続けられる泉区を自分たちの手で―。そんな思いを持つ区内の経営者らが業種を超えて集まり、「アイディーズ〜地域創造チーム実行委員会」を設立した。その最初の活動として、4月20日(水)に区内で花火を打ち上げる。「コロナ禍で下を向く生活が続く中、数分でも上を向く時間や気持ちを区民で共有したい」。夜空に咲く大輪に希望を込める。
呼び掛けたのは区内で介護事業所を営む株式会社NGU代表取締役の山出貴宏さん。高齢者の送迎で地域を巡る際、「以前より空き店舗や空き地が増えた」と感じ、育ったまちの変化に寂しさを覚えたという。「2年以上コロナ禍が続き、下を向く生活。子どもたちも自粛ばかりで思い出がないまま成長している。子どもたちに小さな思い出を作り、自分が育ったまちを良くしたい」。その思いを周囲に話すと、福祉・不動産・子育て・運送・建築関係など業種を超えて賛同した仲間が集まってきた。まずは次世代に引き継げるような活動基盤を作ろうと泉区内在住・在勤の40代を中心とした7人で昨秋、「アイディーズ〜地域創造チーム実行委員会」を設立。第一弾となる活動を模索してきた。
4月20日、心を一つに
打ち上げ花火を企画したのは、子どもの思い出になり、少しでも上を向くことができるから。同時に、医療、保育、介護など日々感染症に向き合っている区民に向けた応援の気持ちも込めた。
開催は4月20日(悪天候の場合は27日)。会場周辺が密になると中止となる場合もあるため、時間や場所は非公表。「極力自宅から観覧してもらえたら」としている。
また、打ち上げや準備にかかる費用として150万円を目標に、個人一口2千円、企業・事業所一口1万円、ともに5口までの寄付を当日まで募っている。「実行委員の中には単独で花火を打ち上げられる人もいると思うが、趣旨に賛同する企業・事業所、個人がお金を出しあい、みんなで作ることに意味がある」と山出実行委員長。
寄付希望者は住所、電話番号、企業・事業所名と代表者名または個人名を明記し、事務局へファクスまたはメール(【FAX】045・800・6232/【メール】idesmtg@gmail.com)すると折り返し連絡がある。問い合わせも同連絡先まで。
人のつながり生かして
今回の企画はあくまでも第一歩であり、今後も異業種のつながりを生かして地域振興や活性化につながる取り組みを行っていく。山出委員長は「泉区に特化したものがなければ人は他に流れてしまう。人のつながりが盛んだった昭和と令和の良いところを融合し、声を掛け合って人をつなげたい」と話す。泉区が加入定住促進のために行っている「『#住むなら泉区』のその先を自分たちで作ること」が目標だ。
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