住み続けられる泉区を自分たちの手でつくることを目指して区内の経営者らで結成された「アイディーズ〜地域創造チーム」。その活動の第1弾となる打ち上げ花火が4月20日、泉区の夜空に咲いた。人の密集を避けるため、打ち上げ場所は事前に明かされておらず、突然始まった花火に多くの区民が驚きと感動の声を上げた。
今回の花火は「泉区民応援プロジェクト」と題し、コロナ禍で下を向く生活が続く中で数分でも上を向く時間や気持ちを区民で共有しようと企画されたもの。同時に、自粛ばかりで思い出が少なくなっている子どもたちに楽しい思い出をつくることや、日々感染症と向き合う人たちへの応援や感謝の思いを込めた。
開催については本紙4月7日号の記事で趣旨と打ち上げ日時を明かした以外はほとんど告知しておらず、打ち上げ場所も非公表。サプライズの要素が強かった。
ウクライナへのエールも
ポツポツと降っていた雨も止んだ午後7時―。花火は神明台スポーツ施設=新橋町=から上がった。同所に近い緑園では、帰宅の足を止めて空を見上げる人、家のベランダや玄関先に出て眺める人の姿があった。
プログラムは泉区の花あやめを表現した花火をはじめ、春らしく桜をイメージしたもの、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナの国旗を模し、平和への願いを込めたものなど150発で構成。打ち上げのたびに周辺からは「すごい」「きれい」などの声が上がり、およそ15分間のサプライズを楽しんだ。事前に開催を知り、玄関先で両親と眺めていた4歳の女児は「雨で中止は絶対に嫌だった。花火を見られて良かった」と喜んだ。
SNS上にも写真や動画、開催告知記事のリンクとともに「久しぶりに花火を見て感激した」「仕事の疲れが癒された」「開催趣旨が素敵」「気持ちが前向きになった。ありがとう」といったコメントが多数投稿された。中には花火をライブ配信した人もいた。
「やって良かった」
打ち上げ会場では実行委員やボランティア約30人が警備などにあたり、泉消防団第二分団も万が一に備えて待機した。実行委員会は「開催できてほっとした。多くの人の協力があってできたこと。喜びの声もたくさん届き、区民がひとつになれたのではないかと思う。やって良かった」と話した。アイディーズ〜地域創造チームは、今後も今後も様々な活動を展開していく予定だ。
メンバーは以下の通り(敬称略)。山出貴宏((株)NGU代表取締役)、島田光博((株)M-HOUSE代表取締役)、関茂樹(YUMEGAOKA GROUP代表)、古橋卓也((株)いずみ重機専務取締役)、清水純也(認定こども園泉ヶ丘幼稚園園長)、菅原正勝(インテリア菅原代表)、田中信次(田中企画代表)。
![]() 国際親善病院裏付近=西が岡=から撮影
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