「泉サポートプロジェクト」のコアメンバーとして活動を推進する 工藤 達也さん 泉区内在住 49歳
町に「暮らす」一員として
○…泉区内の企業や施設が連携して地域貢献に取り組む「泉サポートプロジェクト」(サポプロ)。2018年に立ち上がったサポプロのコアメンバーの一人として、「地域のためになにができるか」を模索し続けている。黎明期にコロナがぶつかり、当初描いていたようにはいかなくとも「できない、で終わらずに、できる方法を。それで新しい試みも生まれている」と前を向く。
○…特別養護老人ホーム「白寿荘」(和泉町)の施設長の立場で参加しているサポプロは、現在34の施設や企業が登録。だが協力関係でいえば、その輪はそれ以上に広がっているという。例えば区内介護施設はそれぞれ運営法人が異なるが、「その垣根を越えて連携できるのは貴重。他の施設長も気にかけてくれる温かい関係性」と語る。
○…港南区出身。介護施設に勤め、デイサービスで送迎に携わっていたこともあり、サポプロでの移動支援にもその経験を生かしている。高齢者の移動支援を、「車両でA地点からB地点に運ぶ。単純にそれだけではなく、道中の会話から困りごとなどの情報も集まる。そこがまた地域貢献のスタートになる」と語る。施設長として職員に呼びかけているのは「利用者さんにとって、暮らす家だということ。だからこそ、施設周辺地域の人たちとの交流があるのは、ごく自然なこと」
○…家に帰れば4人息子の父親。自身はサッカーを続けてきたが、子どもたちのソフトテニスやバスケットの応援にも駆け付ける。「やっぱり熱くなっちゃうんですよね」。照れながら笑顔を見せる。ただ、そんな時も頭の片隅には仕事のことがある。「自宅にいるのと近い暮らしを、利用者さんにも」。そんな思いで、常にアンテナを張りめぐらしている。
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