戸塚区の企画制作会社・(株)PBC(杉本武社長)がこのほど、「横濱外国人居留地」と「唐人(とうじん)お吉(きち)」の関係を描いたAI音声動画を制作し、YouTubeで無料公開している。
「唐人お吉」は下田で初代駐日総領事のハリスに仕えたのち、当時の偏見や差別により悲劇的な最期を迎える女性の物語として知られる。杉本社長は、小説や映画で描かれている「お吉」と史実が異なることに興味を持ち、10年前から研究を始めたという。
杉本さんによると、ちまたで「お吉」とされる少女の写真が、オーストリア人の写真家・シュティルフリートによって居留地で撮影されたといい、また居留地の歴史研究家・斎藤多喜夫さんと知り合ったことも後押しとなり、2020年に杉本さん原作の漫画を出版し、今回の動画制作に至ったという。
動画は、漫画『横濱居留地17番地「士官の娘」と3人の写真家たち』にAI技術で声をあてた。杉本さんは「物語の裏にある史実を知って居留地のことを学ぶきっかけになれば 」と話す。
動画はユーチューブチャンネル「助蔵さんぽ伊豆下田【幕末お吉研究会】」で全3話が無料公開されている。
泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|