「今日は縁起でもないことを話します。けれどそれはとても大切なことです」――。泉区在宅医療相談室が主催する講演会が9月20日、泉公会堂で行われた。講師として登壇したのは泉区医師会の副会長を務める湘南泉病院=新橋町=理事長の池島秀明医師。テーマを「人生会議、始めます!〜自分らしく人生の最後を迎えるために、ACPを始めましょう〜」として講演した。
ACPとは「アドバンス・ケア・プランニング」の略で、自身の望む終末期医療や介護などのケアについて前もって考え、周囲の人と話し合っておくこと。日本では「人生会議」という言葉で厚生労働省も推進している。
講演会では横浜市が独自に作成し、無料配布している「もしも手帳」も紹介しながら、その意義を解説。池島医師は「人は必ず亡くなるが、普段はあまり考えない。そして亡くなる前というのは短いもの。だからこそ、具合が悪くなる前にできる限り考えてみてほしい」と語った。
終盤には池島医師も監修に携わった横浜市作成の短編ドラマも上映。俳優の竹中直人さんらも市内出身者として協力しており、「もしも手帳は薬局や地域ケアプラザで配布している。何度でも書き直してよいので手に取ってみて」と参加者に呼びかけた。
泉区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>