ぬのかわ動物病院の総看護師長で10月7日に泉区役所で講演する 三橋 有紗さん 平塚市在住 33歳
シニア犬に「くびったけ」
○…動物愛護週間(9月20日〜26日)にあわせて泉区が企画した講座「高齢犬との暮らし方」で講師を務める。区内に分院のある「ぬのかわ動物病院」の本院(戸塚区)では総看護師長を担い、シニア教室の講師としても活躍する高齢犬のエキスパートだ。「もう高齢だからね、仕方ないね。で終わるんじゃなくて、その中でも愛犬と楽しく過ごしたいという飼い主心に寄り添いたい」
○…犬種などにもよるが、一般に7歳以上は高齢犬とされている。「子犬も好き。だけど知識を得て理解できるようになると、ほのぼのしたシニア犬がかわいくって仕方がない」。そんな思いで開くシニア教室は年々参加者が増えている。動物病院関係者を対象に教室の開き方をテーマに語ることもあり、関西から話を聞きに来る人もいる。
○…平塚市出身。物心ついたころから犬が好きだった。さらに、自宅で飼えなかったことが犬への憧れを強めていった。「将来飼う、じゃあもう済まない。犬と働く大人になる」。そんな中で見つけたのが動物看護師の仕事だった。高齢犬との出合いは働き始めてすぐの頃。寝たきりの犬を任されたが、学校では習わなかったことばかりだった。「分からないことが悔しくて。自分で勉強しようと火が付いた」。院内で積極的に高齢犬を担当し、日々ノートに経験をまとめていった。
○…高齢犬のケアは当時まだ確立されておらず、特に影響を受けたのは飼い主一人一人の話だったという。ノウハウを蓄積して開いたシニア教室では当初、知識などを一方的にレクチャーしていたが、すぐに失敗に気が付いた。「まずは話を聞くこと。人と同じで、介護疲れというものがあり、今では飼い主さん同士の交流の場になっているのも大きな意義」
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