長年の防犯パトロール活動がたたえられ、泉警察署から感謝状を受けた 沼崎 広子さん 和泉中央南在住 87歳
町の笑みを守り続けて
○…和泉台谷戸町内会が取り組む防犯パトロール隊の発足当初からのメンバーとして、約19年間にわたり週2回の活動をほぼ休みなく続けてきた。コロナ禍でも「こういう時こそ必要」と歩みを止めず、このほど和泉中央連合自治会などの推薦を受けて泉警察署から感謝状を受けた。「思ってもみなかったことで驚いたけれど大変光栄なこと」と喜びを隠さない。
○…パトロール隊はその日ごとに集まったメンバーが2〜3コースに分かれて約30分町内を歩いて回っている。仲間は高齢化などで半数に減り、現在は20人ほど。それでも顔を合わせ、歩きながら話すのが楽しみで「まったくの世間話だけど、それが元気の素」。道中、道に迷って帰れなくなった高齢者を自宅まで送ったり、携帯電話を拾って交番に届けたりしたことも。またパトロール中は「沼さん」の愛称で友人・知人に呼び止められては笑顔で応じている。
○…出身は千葉県の九十九里。結婚後、20代後半で現住所に移り住んだ。町の移り変わりを目にしてきただけに「家の周りもすっかり変わった」と振り返るが、「やっぱりこの町に愛着がある」と思いを語る。一方で長年連れ添った夫が亡くなったことが町内会活動のきっかけだった。「夫が町内会で一生懸命やっていたので、やりにくくないように私はノータッチだったの」。今ではグラウンドゴルフ同好会の代表も引き継ぎ、盛り上げている。
○…現在は長男と二人暮らし。近くの孫娘もしばしば顔を見せに来てくれるという。「せがれのためにとご飯の支度をしてるのが張り合い。頭も使うしちゃんと食べてるから」。足腰も健康に不安はなく、「身体が続く限り続けたい。でもね、これがまた丈夫なの」。
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