新橋連合自治会の「新橋バスを走らせる会」(阿部武夫代表)が11月1日から、市の地域交通サポート事業を活用した地域ワゴン型バスの運行を開始する。期間は1年間で、緑園都市駅を起点終点に、弥生台駅を経由して時計回りするルート。同会の阿部代表は広く利用を呼びかけており、本格運行につなげたい考えだ。
地域ワゴンバスの愛称は「アッテ号」。定員は10人(運転手含む)で、平日の午前8時台から午後4時台まで10便を運行する。緑園都市駅から天神の森公園入口、弥生台駅北口、横浜ゴルフプラザ、新橋小学校など17カ所の停留所を経由し、再び緑園都市駅に向かう。1周で約32分。
運賃は300円(現金のみ)で未就学児は無料。運行事業者は神奈中タクシー(株)。
本格運行は1年間の実証運行後、継続的に自立した運行が可能かなどにより判断される。
6年越しの実現
同会が発足したのは2016年春。当時、阿部さんは新橋西自治会の会長を務めており、会員から地域バスの要望があったのが活動のきっかけだったという。
同自治会は丘の上に位置するが、地区を運行していた路線バスがすでに廃線となっており、また住民の高齢化も相まって新たな交通手段に対する声が上がり始めていた。
新橋連合自治会で議題に挙げたところ、連合自治会の一委員会としてバスの会が発足。住民アンケートを実施するなどしてニーズを把握しながら、運行ルートについても検討を重ねてきた。
その後、市の地域交通サポート事業を活用するため、団体としての登録や改めて正式な手続きとして移動状況アンケートを実施した。
実際のニーズを調査したところ、同地区の中でもエリアによって東側の緑園都市駅方面と西側の弥生台駅方面を利用している状況がわかった。そのため、地域ごとにニーズが細かく分かれていたが、運行本数や停留所の位置なども調整して、今回のルートに落ち着いたという。
新たなインフラとして
阿部代表によると連合自治会の会員約6000人へのアンケートでは、514人が地域バスを利用すると回答したという。「本格運行のためには住民の利用が欠かせない。今利用する必要がないという人も地域のインフラを守る意味で、積極的に乗車してもらいたい」と呼びかけている。
![]() 地元小学生の応募作品をもとにしたアッテ号のデザイン
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