「みんなで分け合って、ニコニコになれるようなパンを」――。和泉小学校の個別支援級の児童たちがこのほど、NPO法人ぶどうの樹とのコラボでオリジナルのパンを完成させた。きょう11月24日から、第2ぶどうの樹(和泉町4604の5)で販売が始まる。今後、木・金曜は店頭で販売し、月〜水曜は予約販売で対応していくという。
人気のメロンパンをもとに
コラボパンは子どもたちのアイデアが形になったもの。パンの販売やカフェを運営する第2ぶどうの樹のスタッフが協力して試作を重ね、商品化に至った。
販売する和泉小コラボパンの正式名称は「いずみ小コラボ にこにこわけて レインボーメロンパン」(税込240円)。全校児童を対象に好きなパンのアンケートを実施したところ1位がメロンパンだったため、これをもとに形やデザインなどを決めていったという。
きっかけは町探検
コラボパンのきっかけは昨年実施した町探検。その中で児童たちはぶどうの樹と出会い、交流が始まったという。同店は障害者就労支援にも取り組んでおり、児童たちは陶芸や音楽セラピーを体験。その返礼に学校で収穫した大根をプレゼントするなどしてきた。
そんな中で「もっと多くの人にぶどうの樹のパンを食べてほしい」「自分たちの思いのこもったパンを作りたい」といった児童たちの思いから、同店にコラボを打診すると快諾。今春から少しずつ準備を進めてきた。
自由な発想 大切に
児童たちが話し合って考えたコンセプトは「ずっと愛されるパン」「にこにこ幸せを分け合えるパン」。さらに「ぶどうの樹」のブドウをデザインに取り込み、ちぎって分け合って食べられるパンを目指すことになった。
ぶどうの樹・スタッフの赤池英里香さんによると、同店としてもコラボでのパンの開発は初の試みだったという。赤池さんは「子どもたちが考えてくれたイメージを崩さないようにすることと、コストや技術面での工夫が課題だった」と振り返る。色や形に試行錯誤を重ね、材料の素材にもこだわって完成に至った。
「大人はいろいろなことを考えてしまうけど、子どもたちの自由な発想ならではのかわいいパン。携わることができて良かった」と語った。
担当教諭の蛇子睦美さんは「子どもたちのパンが長く親しまれるといい。交流も、今後続けていけたら」と話した。
コラボパンは木・金に店頭で販売するが、数に限りがあるため「確実にという人はご予約を」と呼びかけている。予約は2営業日前までなので、例えば水曜に購入する場合は月曜までに予約が必要となる(なお、土日は休み)。
和泉小コラボパンの販売についての問い合わせは第2ぶどうの樹(【電話】045・801・1090)へ。
![]() 完成したコラボパン
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