松陽高校の卒業生からなる同窓会で会長を務める笠原昭彦さん(8期生/59歳)。同校の一番最初の思い出は、中学3年の時に訪れた文化祭という。「中庭に札幌の時計台があったんですよ。しかもそれが水で動くのを見て、『なんだこれ、すごいな』って驚かされました」
その松陽に進学したのは、中和田中でバスケットボールに夢中だった当時、強豪校になりつつあった同校を顧問に強く勧められたからという。
「あの時代には珍しいと思うけど、とにかく練習が楽しくて仕方なかった。上下関係もなくてアットホームでした」
思い出は教室の風景
高校でも部活に熱中した笠原さんだが、「バスケ部は強烈な思い出だけど、ふと思い出すのは教室での風景」と語る。部活が楽しかったのと同様に、学校全体も自由な雰囲気が占めていた。
ただ「オンとオフの切り替えがあの頃の松陽らしさ。勉強もしっかりやるけど、先生も一緒になって楽しそうに行事を盛り上げてくれて」。遅くまで学校に残る先生や生徒が多く、夜になっても各教室の明かりで中庭が明るかったという。
そんな経験もあってか、自身も教員の道へ。これまで生徒たちには「夢を叶えさせたい」と挑戦する姿勢を説いてきた。今の夢は松陽高に同窓会館を作ることという。「ハードルはいくつもあるけど、諦めない姿勢を自ら示さないと」
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