サッカークラブ「SCH FC」のU-12監督として全国ベスト8を果たした 樋口 智哉さん 金沢区在住 33歳
挑戦続け「たくましく」育て
○…泉区和泉町に拠点を置くサッカークラブ「SCH FC」の12歳以下のチームがこのほど、全国大会ベスト8を果たした。監督として関わってきた子どもたちは、県大会も含めて今大会中に大きく成長したという。「自分たちで考えて動くというのができるようになってきた。小さい頃から見ている選手も多く、本当にたくましくなったなぁと」。思わず表情が綻ぶ。
○…専門学校を卒業して20歳から同クラブで指導者に。U12世代の監督は6年目となる。当初はセオリー通りに指導するも「なぜうまくいかないのか分からなかった」と壁にぶつかった時も。そんな時に頼りになったのは先輩指導者たちの存在だった。「第一に子どもをしっかりと見ること。その上で伝え方やタイミングの重要性を学ばせてもらった」と振り返る。
○…金沢区出身。横浜F・マリノスでも監督を務めた父・靖洋さんや兄の影響で幼い頃からサッカーを始めた。「気分屋でどこか中途半端な選手だったと思います」と当時を振り返るが、「サッカーに関わる仕事を」との思いから指導者の道を歩み始めた。家では3人の子どもたちの父親の顔に。平日夜や土日など練習や試合も多いため、「ほとんど妻に任せきり。理解があってこそ、この仕事ができている」と感謝を口にする。
○…指導者として毎年、関わる子どもたちは変わっていく。「何を見ているか、どこまで考えているかは一人ひとり違う。声のかけ方も変わってくる」。それぞれに柔軟に関われる指導者が理想という。「もっとできたんじゃないだろうか」――。日々の反省は後悔をしないためのもの。「日の丸を背負う教え子を、スタジアムで応援する日が来たら」と大きな夢に挑戦を続ける。
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