新橋竹炭をつくる会の会長として竹炭作りや竹炭アートの制作に取り組む 伊東 崇さん 新橋町在住 74歳
竹炭の黒に惹かれて
○…新橋町の竹林で間伐した竹を材料に、竹炭づくりに取り組む「新橋竹炭をつくる会」。会長として、地域住民への竹炭の配布や竹炭を使ったアート作品に挑戦している。昨年の泉区民文化祭でも展示した竹炭の花器は好評を博した。2月21日には泉区福祉保健センターが主催する「わくわくプラン推進イベント」で講師を務める。「竹炭の黒が好き。割れて不揃いになっても上手く使うと味が出る」
○…新橋地区社会福祉協議会の有志が中心となり13年前に立ち上がった同会。活動は主に秋から冬にかけてで、毎年伐採する竹は約50本。竹炭にするには1度に1週間ほどかかるという。「いつもうまく焼けるわけではなく、失敗も含めて多くのデータをとることが大事。経験を蓄積しながら、工夫しています」
○…静岡県島田市出身。大学では山岳部に入り、ネパールのヒマラヤ山脈へ挑戦したことも。卒業後は上下水処理の技術者に就職。モノづくりが好きで趣味のDIYではウッドデッキを作るほど。「図工は苦手だったんだけど、大人になってから魅力に気付き始めたんです」。退職後に何か新しい事に取り組もうと考えていたところへ、会社員時代の先輩に誘われて佐渡島へ通うようになり、竹炭づくりと出合った。3年ほど手伝ったのち、今度は自分でやってみようと同会の活動に加わった。
○…会の課題はメンバーの減少と高齢化。現在の会員は70代〜80代の15人ほどで「里山は適度に手入れをしないといけない。けれど竹は重くて、若い人に加わってもらえたらいいんだけど」。コロナ禍になって中止しているが、「自然を感じながら学べる場を作りたい」と子ども向けの体験イベントの復活にも意欲を見せる。
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