神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2023年1月26日 エリアトップへ

和泉町在住伊藤さん 「猫の譲渡会」区内で100回 野良猫350頭を里親へ

社会

公開:2023年1月26日

  • LINE
  • hatena
伊藤さんが保護している生後4カ月の猫
伊藤さんが保護している生後4カ月の猫

 「野良猫の虐待を1件でもなくしたい」――。和泉町在住の伊藤明美さん(62歳)が中心となって泉区内で開催を続けている「猫の譲渡会」が1月28日(土)に第100回を迎える。月に2回ほどのペースで開催してきた譲渡会ではこれまでに約350頭の猫を里親となる家庭に引き渡してきた。一方で活動資金の確保に苦慮しており、「野良猫をめぐる問題について広く知ってもらえたら」と語る。

 譲渡会は弥生台自治会館(弥生台26の11)などを会場に、現在は月2回ほどのペースで開かれている。予約は不要だが、実際に譲渡する際には生活環境の整備や不妊手術を受けさせるといった諸条件をクリアする必要があり、「これを緩めすぎると、保護しない方がましだったということにもなりかねないので」と伊藤さんは語る。

ニュースきっかけに

 「看護師だった母がよく、庭に来ていた野良猫に自費で不妊手術を受けさせていたんです」という伊藤さん。子どもの頃から猫は身近な動物で、「美しくてかわいい存在。綺麗なものへの憧れかもしれません」と思いを明かす。

 現在の活動のきっかけは20年ほど前。野良猫を虐待する人たちが集うインターネットの掲示板がニュースで取り上げられていた。「どこにそういう人がいるか分からない。外にいる猫を救いたい」。そんな思いから、すぐに捕獲器を使って野良猫の保護活動を始め、里親も探し始めた。

 2017年には自ら譲渡会を開催。定期的に活動を続ける中で支援者や仲間も少しずつ増え、現在はNPO法人の設立手続きも進めている。一方で、自宅では現在、まだもらい手のいない猫を50頭ほど飼育している。避妊手術を済ませているため、飼育崩壊のような事態にはなっていないが、「エサ代だけでも月に15万円ほど。トイレの砂や医療費などもある」。

 今後について伊藤さんは「資金難もあるけど、私が亡くなってもこの活動が続くような仕組みを作りたい。まずは知ってもらうこと」と今後について語る。問い合わせは伊藤さん【メール】riric.biz@gmail.comへ。

猫の譲渡会に関する活動ブログ
猫の譲渡会に関する活動ブログ

泉区版のトップニュース最新6

市内品評会で最優秀賞

大矢養鶏(和泉町)

市内品評会で最優秀賞

餌にこだわり「見た目よく」

3月28日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

3月28日

災害時の資機材を敷地に

ゆめが丘グループ

災害時の資機材を敷地に

市ボラセンに協力

3月21日

46年の歴史に「ありがとう」

いずみ野小

46年の歴史に「ありがとう」

統合で4月から新たに

3月21日

避難所備蓄に不安も

災害時トイレ

避難所備蓄に不安も

携帯型、1日で尽きる恐れ

3月14日

駅前に10階建マンション

ゆめが丘

駅前に10階建マンション

相鉄不動産が26年完成へ

3月14日

泉区地域子育て支援拠点すきっぷ

妊娠中の方~未就学児の子育て家庭を、地域の方々と一緒に応援する公共施設です

http://skip-izumi.jp/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook