フェリス女学院大学(緑園)は新たにこの春から、ジェンダーに関する教育、研究の拠点として「ジェンダースタディーズセンター」(金香男センター長/国際交流学部教授)を開設した。20人ほどの学生スタッフが主体的に活動しているのが特徴で、大学の教職員も交えて意見を重ね、今後は学生のキャリア教育や支援にもつなげていきたいという。
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開設を記念して6月17日にはフェリスホール(山手キャンパス)を会場に「ジェンダーでクラシック音楽を考える」を開催。ハワイ大学マノア校の吉原真里教授とお茶の水女子大学の井上登喜子准教授を招いた対談と演奏会を組み合わせた企画で、約100人が足を運んだ。
アメリカ研究を専門とする吉原教授は「音楽におけるジェンダーに関してピアノは象徴的で、女子のたしなみ、教養とされてきた。ただ音楽家は男性ばかりで、指揮者も難しい」と指摘。また「音楽は世界共通といわれる一方でジェンダーがある。多様な人が参入できるよう、やはり教育が重要」と語った。
「自由に自分自身を」
この日、あいさつに立った同大の荒井真学長は「女子大としての意義も考えながら、学部の枠組みを越えて取り組むこのセンターを大事にしていきたい。女性のためだけのものではなく、一人一人が自由に自分自身を見つけていける社会になったらいい」とセンターへの思いを語った。
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