インタビューに応える藤本署長＝７月11日
２０２３年の上半期が終わり、泉署管内では特殊詐欺の被害金額・件数が昨年に比べて倍増。交通事故は昨年に比べ人身事故は減ったが、２輪車（バイク）の事故は増加した。泉警察署の藤本修署長に現状や取り組みを聞いた。
――特殊詐欺が増えています。被害内容などを教えてください。
「泉区ではいわゆる『オレオレ詐欺』が半数を占めています。息子や孫を騙り、現金を騙し取る昔からの手口です。人の優しさや親切心に付け込む許せない犯罪です」
――よく知られる手口ですがなぜ被害に。
「実際には多くの人が詐欺と気づき未遂に終わっています。一方で、手口が分かっていても数パーセントの人が騙されてしまうのが現状です」
――どうすれば詐欺から身を守れますか。
「オレオレ詐欺や還付金詐欺などは電話を利用します。電話に出てしまうと相手はプロ。考えさせないように矢継ぎ早に言葉を重ねてきます。そのため、電話に出ないことが身を守る一番だと思います。被害を防ぐ一つの方法として、泉署では区と協力して電話録音機能のある防犯装置を貸し出しています。
また同居・別居を問わず、日頃からの家族間のコミュニケーションは大きなたすけになります。合言葉をつくるといったことも良いと思います」
ヘルメットの着用を
――管内での交通事故状況を教えてください。
「死亡事故はありませんが、２輪車、高齢者が関わった事故がそれぞれ30％を超えています。やはり交通量の多い幹線道路での事故が多いです」
――４月から自転車のヘルメット着用が努力義務になりました。
「着用率はまだまだというところです。事故に遭った場合、頭部を守るヘルメット着用の有無は生死を分けることにもなります。罰則はないですが、シートベルト同様に自転車もヘルメットが当たり前という世の中にしていきたいです」
――これから学校は夏休みに入ります。この時期に気をつけることは。
「泉区は暗い道も多いので、夜間は周りの気配が分かるようにイヤホンなどは外して。少し遠回りでも明るい場所を選んで歩くなどしてもらえたらと思います。
また全国的に『闇バイト』も問題になっています。巻き込まれないよう、ＳＮＳなどの使い方には十分注意してもらえたらと思います」
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