泉区美術展(7月25日〜31日)を主催する泉区美術会の会長を務める 松本 正さん 和泉中央北在住 81歳
ゆっくりのんびりが秘訣
○…「会長の器じゃないんだけどね」。絵画を中心とした愛好家が集まる泉区美術会に2014年に入会。事務局などを担当してきた。25日からの美術展では若い人たちにも展覧会に興味を持ってもらおうと、高校生の作品も並ぶ。「幅広い年齢層の出品は会員同士の刺激になり、観てくれる人にも楽しんでもらえるはず」
○…東京都目黒区出身。戦中生まれ。病院の一室が教室だったこともあった。工作や絵を描くことが子どもの頃から好きだったが「塾に通う状況じゃなかったからね」。ゲームもない時代、友だちと野球をしたり、野山を駆け回った。
○…落ち着いて絵を楽しみ始めたのは30代。通信教育を使って絵を習いだした。結婚もしてひと段落したころで、絵だけでなく書道も、他にも同僚らと登山や沢登り、スキーなどアウトドアを楽しんだ。「じっとしてられない性分でね。日曜大工もやったよ」と懐かしむ。50歳を過ぎてから、地元の絵画教室にも通い、定年後は仲間たちと「野外スケッチ会」を結成。横浜や鎌倉など近郊エリアへ出かけて、自由気ままにそれぞれの感性で筆を走らす。「同じ景色でも人によって描く視点が違って興味深いよ」
○…美術会新会長となり、作品発表の場だけでなく、『学びの場』の充実を図りたい。「作品の講評だけでなく、例えば絵具メーカーを講師に、発色のコツなども学べれば、さらに制作意欲がわく。そんな場にできれば」と意気込む。最近は久しぶりに楽器を手に取り結成したハワイアンバンドにも力が入る。「新しいものに手を出す年ではないので、継続できることに力を注ぎたい」と話す。健康法は「こだわることなく、平常心でのんびり過ごすこと」とニッコリ笑う。
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