今年度から横浜市泉スポーツセンターの所長を務める 有賀 美由紀さん 西が丘在勤 57歳
仲間と楽しむスポーツを
○…今年4月、金沢区、戸塚区に続き3区目の泉スポーツセンターの所長に就任した。「幅広い年齢層がスポーツを楽しめる場所にしたい」。そう考えるのは、スポーツへのニーズが年代によって大きく違うと感じているから。若者たちが活躍する五輪種目も増え、「個人スポーツも盛んになっている。競技の多様性に遅れないようにしないと」。
○…藤沢生まれ。「とにかく体を動かすのが好きな子だった」。小中学校ではバレーボールに熱中し、高校ではハンドボールを選んだ。「バレーには背が低かったし、入学後の体力測定でハンドボール投げがいい成績だったので」と笑う。「今思うと、昔は女子ができるスポーツは少なかったな」と語り、「指導者などいろいろな要因で環境が整わなかったのだろうけど、今がうらやましい」と明かす。
○…進路を決めあぐねていた高校生の時、「教師も考えていたが、3年で人が入れ替わるのではなく、できれば長く指導したい」と考えていた。可能性を広げてくれたのはハンドボール部のコーチの存在だった。会社員で週末だけ教えに来てくれ、「教師でなくても教えることができる」ことを知り、幅広い年齢層にさまざまな形でかかわれる道を選んだ。短大卒業後、民間のスポーツクラブを経て、25歳の時に横浜市体育協会に入った。
○…自身もスポーツを楽しみ、ラグビーに似ているがタックルのないタグラグビーに41歳から親しんでいる。「子どもから大人まで年齢関係なく楽しめるのが好き」。ほかに視覚障害者と一緒に滑るブラインドスキーも。「いろんな形でスポーツを楽しめる環境を作っていきたい。80歳、90歳になっても仲間とスポーツができる、そんな幸せな世界になれば」
|
|
|
|
|
|