神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
泉区版 公開:2023年9月7日 エリアトップへ

桜木町駅そば店 「川村屋」が営業再開 創業123年 店主の娘が後継ぐ

経済

公開:2023年9月7日

  • X
  • LINE
  • hatena
6代目店主の笠原成元さん(左)と後を継いだ娘の加々本愛子さん
6代目店主の笠原成元さん(左)と後を継いだ娘の加々本愛子さん

 今年3月に店主と従業員の高齢化により123年の歴史に幕を閉じたJR桜木町駅の立ち食いそば店「川村屋」が、9月1日に営業を再開した。6代目の笠原成元さん(69)の娘、加々本愛子さん(31)が後を継ぎ、同じ場所でメニューもそのままに提供する。

 川村屋は1900年に横浜駅(現在の桜木町駅)で横浜の料亭、富貴楼の女将の養女が洋食店として創業。69年にそば店も開始し、2014年から現在の店舗で営業している。5代目の店主が笠原さんの父の知人だった縁から、笠原さんが35年前に店を継いだ。

変わらぬ味 未来へ

 営業最終日には常連客など約1800人が店を訪れた。中には3回も食べに来た人や店への思いをつづった手紙を渡す人もいたという。笠原さんは「自分が感じていたよりも愛されていたことに気づいた」と話す。

 閉店を決断後、娘の愛子さんから「店を継ぎたい」と思いを伝えられたという。一般企業に就職し店を離れていた愛子さんに対して、浮き沈みのある経営の厳しさを知る父として一度は断ったというが、「川村屋を未来に残したい」という強い思いを聞き、腰を上げた。笠原さんは、当面、店を手伝うという。

 シァル桜木町とのテナント契約は終了していたが、同施設の"顔"だったこともあり、改めて契約。こだわりの天然だしのつゆを作るだし取り名人のスタッフも復職し、変わらない味を守る。

こだわりの店づくり

 「食べているのを部下に見られても恥ずかしくない店」というのがコンセプト。立ち食いそば店では珍しく、陶器の丼、ガラス製のコップを使用するなど細部にこだわる。またメニュー表と券売機の並びを同様にし、焦らずに購入できる工夫も取り入れている。

 店内は一部改装したが、「戻ってきた」と感じてもらえるよう外観やメニューは変えていない。愛子さんは「代は変わっても味は変わらないと思ってもらえるようにしたい」と意気込む。

 おすすめは「とり肉そば」。秘伝のたれに漬けたブランド鶏・信玄どりと店こだわりのつゆが合わさり、深い味を生む。

泉区版のローカルニュース最新6

横浜紙ペン 脱炭素PRに

四季の会

横浜紙ペン 脱炭素PRに

緑区役所が1000本

3月28日

参加企業を募集

泉火災予防協会

参加企業を募集

「地域貢献しませんか」

3月28日

県最大の献血ルーム開所

横浜駅東口スカイビル

県最大の献血ルーム開所

空港ラウンジをイメージ

3月28日

4月1日開院に向け式典

ゆめが丘総合病院

4月1日開院に向け式典

住民向け内覧会も実施

3月28日

親子で横浜体験

親子で横浜体験

宮ノマエストロ

3月28日

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

【Web限定記事】タウンニュース社からのお知らせ

4月から「泉区版」は「戸塚区・泉区版」となります

3月28日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook