「ただやらせているだけの場合も、手を出しすぎている場合も、どちらも本当の自立支援ではないと思います」――。
泉区内で複数の介護事業所を運営する株式会社NGUの代表取締役を務める山出貴宏さんがこのほど、自身2冊目となる著書「介護職が知っておきたい『ほんとうの自立支援』がわかる本」を刊行した。
全国で講演や研修
介護技術や認知症ケアの実践を伝える講師として全国各地の事業所などをまわる山出さん。講演がきっかけで2019年に「よくある場面から学ぶ認知症ケア」を刊行。同著と同様に、今回も中央法規から出版された。
今回の著書では「『見守り』という名の監視になってない?」などケースごとにありがちな場面を、漫画も交えながら紹介。山出さんは「介護職の関わりひとつで、利用者の生活は変わる。けれど、介護職の都合を優先させてしまっている場合も多い」と指摘する。
山出さんは介護職のみならず、「例えば利用者のご家族の方にも読んでもらいたい。そこから介護が変わる気付きが生まれることもあるのでは」としている。
同著はA5判168ページ。税込2420円。アマゾンなどネット販売の他、一般書店でも注文できる。
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