泉区在住のたかはしそうた監督(32歳)の映画作品『移動する記憶装置展』(23年/71分)が「ぴあフィルムフェスティバル2023」(PFF2023)で観客賞に輝いた。たかはし監督は「入賞できるとは思ってなかったので名前を呼ばれて驚いた。うれしいの一言」と喜ぶ。
若手映画監督の登竜門として知られるPFF。国内最大級の映画祭で1977年にスタートした。今年は557作品の応募があり、22作品が入賞した。入賞作は都内で上映会を行い、9月22日の表彰式でグランプリなど8作品を発表。そのうち、たかはし監督の作品『移動する記憶装置展』が観客賞に選ばれた。
「移動する〜」は上飯田地区のショッピングセンターや小学校、団地などで撮影し、地元住民や小学生も出演した泉区にゆかりのある作品。たかはし監督は前作『上飯田の話』も同所を舞台に撮影しており、「祖父母が住んでいた街。今の姿を映像に残しておきたいとロケ地に選んだ。景色だけでなく、雰囲気や住む人の人柄が好き」と選んだ理由を話す。
この受賞作はたかはし監督にとって東京藝大大学院映画専攻修了作品で、「小さなギャラリーを運営する女性が映像作家に部屋を貸すが、手伝う羽目に」とストーリーは展開する。「まず、『上飯田を撮ろう』と思い、主人公の俳優さんが頭に浮かんだ。ストーリーはそれから考えた」とたかはし監督。
予想せず「びっくり」
観客賞は上映会に来場した観客が投票し、最も高い支持を得た作品に贈られる。都内で行われたPFF表彰式で、たかはし監督は「突然名前を呼ばれたのでびっくり。心の準備をしてなかったので、賞状をもらう時に、ひょこひょこ歩く感じになってしまった」と恥ずかしがる。そして「多くの人が評価してくれて本当にうれしい」と喜びを語る。
今後についてたかはし監督は「場所をテーマに映画を撮っていきたい。前から興味があり、その場所とのかかわりや内側に入り込んで製作できれば」と意気込む。現在はPFFで受賞した8人だけが対象になる製作援助を受けるために企画を練っているという。
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