「障がいがあってもなくても、誰もが音楽を通じて楽しい時間を」――。障がい者とともに楽しむ音楽会実行委員会(飯島猛旦委員長)は12月3日、葛野コミュニティハウスで5回目となるコンサートを開催した。今年は人権週間(12月4日〜10日)にあわせて開催し、主催者は「誰もが暮らしやすいまちに」と呼びかけた。
今年で5回目
同実行委員会は6年ほど前から、障害がある人もない人も楽しめるようにと、音楽会「ナカダカーポコンサート」を開催してきた。コロナ禍での中止もあったが、YouTubeでの配信など工夫しながら活動を続けてきた。
これまでは2月など地域行事の少ない時期に開催してきたが、今回は「より啓発につながれば」と人権週間に合わせた開催とした。
今年は横浜市民広間演奏会会員の村上雅基さん(フルート)と佐伯水美さん(ピアノ)が出演したほか、中田地区の障害者就労支援施設「ジョイカンパニー」の利用者もダンスで出演。会場には80人以上が足を運び、和やかな雰囲気の中でステージが披露された。
関わりから理解を
実行委員長の飯島さんは民生委員児童委員を長年務めた経験があり、中田地区社会福祉協議会の会長も歴任。その中で「障がいと一言で言っても、精神や身体、発達などさまざま。地域としてそういうことも広く認識していく必要がある」と感じたのが音楽会のきっかけという。
出演者にもこだわり、「毎回プロの演奏家を招いている。障がいのあるなしにかかわらず、本物の音楽にふれて楽しい時間を過ごすことが何かきっかけになれば」とコンサートを続けている。
この音楽会は泉区社協や中田地区社協の助成を受けているほか、踊場地域ケアプラザ、泉地域活動ホームかがやきなど、さまざまな施設の協力をえながら開催。飯島さんは「地域の暮らしやすさは安心感があってこそ。そのためにも、共に生きる助け合いのまちづくりをみんなでしていけたら」と思いを語った。
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