3月末で閉校するいずみ野小学校の学校運営協議会会長を務める 中山 懐利(かねとし)さん 和泉町在住 86歳
いずみ野小と共にまちも
○…この3月で46年の歴史に幕を閉じるいずみ野小学校。かつて自身の子どもたちが通っていた頃はPTA副会長なども務め、現在は和泉北部連合自治会の会長として、同校の学校運営協議会会長を兼ねる。「いずみ野小学校とこの町とは、一緒に歩んで育ってきた感じがあるから」。4月からは新たな「いずみ野小」としてスタートする。「学校の方針に沿って、地域も応援していく」と力を込める。
○…いずみ野で暮らし始めたのは駅前団地が完成した直後の1979年。当時は40代で「30代ぐらいの子育て世代が多かったかな。僕はちょっと上で」と振り返る。働き盛りで忙しい最中だったが、自治会の役員も当番で回ってきては務め、またPTA活動では子どもたちと田んぼに行った思い出も。今でもPTAの仲間とは関係性が続いている。「新しい学校をみんなで立ち上げたような一体感のせいかな」
○…福岡県出身。高校生の頃は映画が好きで、映画研究部を立ち上げたほど。卒業もそんな縁から映画業界に関わり、転職を重ねて広告代理店にたどり着いた。東京への転勤が決まって、横浜市に移り住み、そこから定住の地に選んだのがいずみ野だった。「富士山がきれいで、駅は近くて。年をとると平坦なのもいい」とほほ笑む。
○…いずみ野小の創立から46年、PTAのほか登下校を見守る学援隊や、生産活動などを支えてきたいずみ野の町も同じだけ年月を重ねた。一方で「若い世代が子育てに戻ってきてもいる」といい、子どもたちの声も響く。「まちは高齢化しても、いずみ野小は変わらず若いエネルギーでまちを元気づけてくれている」。移り変わるまちの景色の中で、変わらぬ子どもたちの元気な声を見守り続けていく。
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