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大矢養鶏(和泉町) 市内品評会で最優秀賞 餌にこだわり「見た目よく」

経済

公開:2024年3月28日

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鶏卵を手にする3代目の大矢忠慶さん
鶏卵を手にする3代目の大矢忠慶さん

 大矢養鶏(和泉町5078)がこのほど、JA横浜の鶏卵品評会で最高賞となる最優秀賞と食味賞を受賞した。昨年は優秀賞だったといい、大矢忠慶さん(30歳)は「黄身がより濃く鮮やかになるよう餌を工夫しました」と明かす。

パプリカを活用

 JA横浜の鶏卵品評会は年に1度開催されているもの。今年は2月29日にJA横浜本店(旭区)で開かれ、市内の4生産者が出品した。

 審査項目は大きさや形状といった外観の見た目のほか、殻の強度や卵白や卵黄が盛り上がっていることなど多岐にわたり、泉区の大矢養鶏の鶏卵が最優秀賞を受賞した。また審査員が実食をして決める食味賞も受賞し、「見た目でも評価され、実際に食べてもらっても美味しいと評価されたのはうれしい」と大矢さんは笑顔を見せる。

 これまでも餌にはこだわってきたという大矢養鶏だが、最優秀賞をめざすにあたり、黄身をより濃くするとされるパプリカをより多く添加して与えるようにしたことも功を奏したという。

鮮度にこだわり

 大矢養鶏は1959年の創業で、忠慶さんで3代目。2代目の父・忠良さんと共に営んでおり、鶏舎には約1万羽の鶏が1日に約8500個(約500kg)の卵を生んでいる。

 餌にこだわるほか、鶏の飲用に湧き水を使っており、「年間で水温が一定なので、夏は冷たく、冬は冷たすぎない水を与えています」という。さらには暑さに弱い鶏のために鶏舎は扇風機に加えてファンとミストを使って夏場でも涼しい環境を整えている。

 直売で約4割の卵を販売しているが、それらはほとんど口コミで広がっているという。「まとめて買っていただいたものは近隣に配ったりもされているみたいです」

 採卵から18時間以内に販売できる体制を整えており、「スーパーなどに並ぶのには問屋も経るので日数が要ります。そういう意味では新鮮さにはこだわってます」と忠慶さんは語る。また鳥インフルエンザなどのリスクも踏まえ、消毒はもちろんネズミや小鳥が鶏舎に入らないよう徹底しており、買い付けにくる地元飲食店も少なくない。

 「将来的には養鶏場に併設したカフェレストランもできたら」と展望を語る忠慶さん。

 大矢養鶏の営業は日曜定休で、月〜金は午前9時から午後2時まで、土曜は1時まで。問合わせは大矢養鶏(【電話】045・802・3438)へ。

鮮度をチェックし、「新鮮な卵は手で持てるんです」という
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