衆院選5区 坂井氏が返り咲き 6人の戦い制す
衆議院解散にともなう総選挙が12月16日投開票で行われ、神奈川5区(戸塚区・泉区・瀬谷区)は元職の坂井学氏(47歳・自民)が10万7796票を獲得し、当選した。戸塚区内の選挙事務所で坂井氏は「自民党に勝たせてもらった。政策の中身より、まず成果を出す」と支援者を前にあいさつした。
今回の総選挙は5区史上稀に見る6人の戦いとなったが、自民党関係者からは「候補者が増えれば増えるほど有利」という声が聞かれていた。坂井氏は唯一の10万票台の票数を得ており、全国的な自民党への風が5区にも吹いた形だ。
報道各社で「当確」が午後8時に出ると、坂井氏は8時30分頃、選挙事務所に到着。「皆さんの顔を見ると3年3カ月間のいろいろなことを思い出される。しっかりと今度もやらせていただきたい」と支援者の声援に応え、45分頃に万歳三唱で喜びを分かち合った。
坂井氏は解散後から断酒していたといい、ビールで祝杯をあげたいとも話した。
東京・府中から駆けつけた坂井氏の母、たや子さんは「浪人の間、本人も頑張っていたが、地域の人の支援が大きかった。息子が無職だったのでホッとしている」と母親としての一面をみせた。
7期目を目指した前職の田中慶秋氏(民主)は、野田内閣での法務大臣辞職の経緯等が有権者の政治不信を招いたとみられ、前回の15万6千票から3万票台にとどまった。
池田東一郎氏(みんな)と湯沢大地氏(維新)は4万票台、河野敏久氏(未来)と横山征吾氏(共産)は1万票台を獲得したが、いずれも坂井氏を追い詰めるまでには至らなかった。
5区の投票率は60・89%で前回比9・24ポイント減。区別では戸塚が61・19%(8・90ポイント減)、泉が62・00%(9・55ポイント減)、瀬谷が58・85%(9・62ポイント減)だった。
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