認知症になっても安心して暮らしていける町を目指し、認知症患者や家族、支援者らがリレーをしながら襷をつなぐ企画「RUN伴(とも)」が泉区内でも実施される。中田東の生活維持向上倶楽部「扉」を9月21日(月・祝)の午後2時に出発する。市内を通るルートは今回が初。
2011年に北海道内で始まり、参加者の増加と共にゴール地点も東京、大阪、広島と距離を伸ばしている企画。今年は福岡県大牟田市までの3000Kmをリレーで襷をつなぐ。ルートは一本でなく各地から合流するルートもあり、今回の泉区もその一つ。泉区からつなぐ襷は、町田市から南下してくるルートと湘南台駅付近で襷を託す。ゴールには11月1日に到着する予定という。
区内のチームリーダーで、「扉」の代表を務める山出貴宏さん=写真右=は「認知症は誰にでも起こりうるもの。何もできないという偏見もあるが、これを機に認知症を知り、考えてもらえたら」と話す。認知症の人も介護する人も皆で1つの目標に向かうことが大切と話すのは、ランナーとしても参加する認知症カフェ「デ・アイ」の代表、飴矢敦子さん=写真左。「イメージカラーのオレンジ色のTシャツで走るので、オレンジ色の物を振ったり、身に付けたりして応援してほしい」と呼びかける。
「認知症の人の自信に」
ランナーやサポーターとして参加するのは、区内のデイサービスの利用者やスタッフ、有志ら20人超。ランナーと言っても走るだけでなく、歩いたり、車いすで移動したりと参加の仕方は人それぞれ。参加予定の女性利用者は「本当は走れたらいいんだけど、走れないから頑張って歩かないと。Tシャツを枕元に置いて楽しみにしているの」と笑顔を見せる。「1mでもいい、車いすでもいい。社会に参加することで認知症の人も『自分にできることがある』『自分の役割がある』という実感が持て、自信につながると思う」と山出さん。
開催に当たり、バトンタッチやトイレ休憩のために、ルート沿いの店や施設も協力。「今回をきっかけに来年以降、RUN伴の参加者・協力者がもっと増えていけばうれしい。まずは応援に来てください」と山出さんは呼びかける。
当日は扉(中田東3の6の42)を午後2時に出発し、中田中央公園や白寿荘を経由し、3時半前にいずみ野駅前へ。その後、泉中央テニスガーデンや神奈川スバル泉店を通り、天王森の郷を4時半ごろに出て、湘南台方面へ向かう。
イベントに関する問い合わせは、扉【電話】045・800・6231。
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